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がん保険の新規加入

がん保険はどんな保障を重視すればいいですか?

2011年09月30日

【ご相談事例】


最近のがん保険は入院だけじゃなくて色んな保障があるみたいですが、どんな保障を重視すればいいですか?


【ご回答】


最近はインターネットで一括して資料請求する方も多いのですが、「種類がありすぎて何を選べばいいのかわからくなりました・・・」といった声もよく聞かれるようになりました。


確かに、保険会社のパンフレットには自社のメリット中心に書かれているため、お客様が多くの保険会社から、自分に希望に沿ったがん保険を選ぶのは大変難しいと言えるでしょう。

そこで、ここではがん保険の保障を主要な5項目に絞って解説し、保険会社ごとに保障を一覧にまとめてみました。


●がん入院給付金

がん(悪性新生物)の治療を目的として入院した時にその入院日数に応じて支払われるのが【がん入院給付金】です。最近のがん保険は上皮内がんをも保障の対象としていますが、古いがん保険では例外とされるケースもあります。入院日数を「無制限」として大きくアピールしていますが、これはどの保険会社も「無制限」なので特に重要な選択肢にはなりません。


●がん手術給付金

がんの治療を目的として手術を受けた場合に支払われるのが【がん手術給付金】です。入院給付金日額の10~40倍で支払われるタイプと一律20倍としているタイプのものと大きく分けて2通りあります。支払回数に制限はありませんが、対象とならない手術もあるので注意が必要です。特に古いタイプのがん保険ですと最近行われるようになったがん手術が対象にならないケースもあります。


●がん診断給付金

がんと診断確定された時に一時金で支払われるのが【がん診断給付金】です。入院、通院日数に対して保険金が支払われるのではなく、一時金で受け取ることができるために使い勝手のよさでは一番だと言えます。


ポイントは「診断給付金の支払回数」「診断給付金の支払条件」「上皮内がん支給要件」の3つです。

例えば、あんしん生命の場合は、上皮内がんでも減額されることなく100%支払われますし、複数回払いも受けられますので再発・転移への備えとしても安心です。(また、診断給付金の支給要件に「入院」がありません。)


その他よく観察してみると診断給付金が何度も支払われる保険会社は意外と限られるのです。また上皮内がんの場合は診断給付金の支払割合が減額されるケースもありますのでこれも比較する上でのポイントになりますね。


●がん通院給付金

がんによる入院給付金が支払われるケースで、退院後一定期間にがん治療のために通院された時、その通院日数に対して支払われるのが【がん通院給付金】です。最近のがん治療は入院日数が減少傾向にあり、1日だけ入院して後は通院で数十日ということも珍しくありません。


最大手のアフラックも入院給付金と同額の通院給付金を支払うようになっており、通院に対するニーズの高さが伺えます。保険会社によっては通院給付金ではなく退院療養一時金としているところもありますが、がん治療は再発を抑える予後治療も大切なので通院給付金はぜひ押さえておきたい保障です。


●がん先進医療給付金

最も新しいがん保障です。厚生労働省で定められた先進医療を受けた場合に支払われるのが【がん先進医療給付金】です。先進医療とは、新しい医療技術の出現・患者ニーズの多様化等に対応するために、一般の保険診療で認められている医療の水準を超えた最新の先進技術として厚生労働大臣から承認された医療行為のことを言います。


代表的なのが「粒子線治療」で実額で300万円以上のケースもあるためこの先進医療に特化する形で作られています。アフラックや三井住友海上きらめき生命が先行しているほか、オリックスが医療保険の中でこの先進医療特約に対応しています。


これらを総合すると、診断給付金、通院給付金、先進医療給付金の3つががん保険を選ぶ上で重要なポイントになりますね。



※本記事は、記事作成日時点での情報です。
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