医療費控除は、1年間に支払った医療費が10万円を超えた場合、その超過分を所得から控除することで税金を軽減できる制度です。
これは個人事業主だけではなく、会社員も確定申告をすることで所得税や住民税を安くすることができます。
さらに、自分の医療費が不足しても、家族の医療費を合算することができます。
例:「私の医療費は8万円だったけど、子どもや夫の医療費を合わせたら合計で10万円を超えた。」
これなら、医療費控除の対象になります!
ステップ1:準備をしよう
1年間に支払った医療費を確認するために、次のようなものをご用意ください。
・病院や薬局での領収書、レシート
・健康保険組合からの「医療費通知」、「医療費のお知らせ」
・通院に利用した電車やバスの利用明細
その上で、対象になるものと対象外のものを仕分けましょう!
<対象になるもの一覧>
・病院に支払った治療費
・入院の食費を含む費用
・治療用品の購入費
・不妊治療や出産に関する費用
・通院時の公共交通機関の運賃
<対象外のもの>
・美容目的のホワイトニング
・ビタミン剤やサプリメント
・健康診断や予防接種(※特例が適用される場合あり)
ステップ2:明細書を作成
医療費明細書は、確定申告書と一緒に提出する書類です。以下の手順で作成します。
1.ダウンロード
国税庁のホームページから「医療費明細書」をダウンロードしてください。
手書きも可能ですが、Excelを使用すると便利です。
2.情報の入力
準備した領収書やレシートを基に、次の項目を入力します。
・医療を受けた人の名前
・医療機関名
・支払った金額
・保険金などで補填された金額(該当があれば)
3.合計金額の確認
Excelを使用している場合、合計金額が自動計算されます。この金額を確認してください。
4.交通費の記録
通院時に公共交通機関を利用した場合、その金額も「その他医療費」として記録してください。
ステップ3:確定申告書に転記
1.作成した医療費明細書の合計金額を「確定申告第一表」の「医療費控除」欄に転記します。
2.必要な書類を揃えて税務署に提出します。
・「医療費通知」などの原本も添付してください。
・領収書は提出不要ですが、5年間の保存が義務付けられています。
3.確定申告を提出した後、控除額に応じて税金が還付されます。
医療費控除を申請することで、翌年の住民税も軽減される場合があります。
特に大きな医療費を支払った年には、ぜひこの制度を活用してください!