兄の終い
CEメディアハウス刊
村井理子 (著)

兄の死によって再会した家族が、
後始末をしながらもう一度家族を想いなおす
フルスピードの4日間。

嘘ばかりついて乱暴で、人の気持ちが理解できない勝手な兄。本書にある「兄」のような存在が私にもいました。私の場合は叔父です。雪の降る日、祖母の葬式中に風呂あがりの叔父が濛々と湯気を上げてタオル一枚で現れたこと。周囲の反対を押し切って結婚し、祖父に家を建ててもらい、何故か嫁に家から追い出され実家暮らししていた叔父。なんでだよの連続。私は身近なリアルさも手伝ってスルスル読んでしまいました。村井さんの読ませる文章も心地よい一冊です!
中川